常時サバイバル状態にある職業、スパイ。
ジェームズ・ボンドもミハル・ラトキエもみんなみんな命がけ。
そんなスパイの皆様からサバイバルのヒントを得ようじゃないか!
というわけで、今回はスパイ漫画を3つチョイスしてみました。
『スパイの家』
原作:真刈信二
作画:雨松
掲載誌:アフタヌーン
出版社:講談社
単行本全6巻
『スパイの家』あらすじ
阿賀家は代々続くスパイの家。
DNAに刻み込まれた国民・国土への忠誠心に基づき、国家の機密を守って来た一族です。
主人公・阿賀邦彦と娘のまりあは阿賀家の末裔。
彼らもまた、日々人知れず諸外国と諜報戦を展開するスパイなのでした。
『スパイの家』おすすめポイント
情報を得ることで800年生きてきたスパイの一族、阿賀家。
そのテクニックはたったの2つ、「コネ」と「自分を消すこと」。
「自分を消すこと」についてはスパイものでおなじみの「変装」が作中にもよく登場しますが、彼らの一番の変装は日常において平凡であること。
主人公の邦彦はヘリコプターも操縦するしピアノもかじってるという非常に多芸多能な人物なのですが、日常においては寝癖&髭にサンダル履きのおっさん・・・もとい「パパ」。
邦彦の娘・まりあもすでにスパイとしての才能の片鱗を見せていますが、普段は元気で可愛らしい年相応の女の子。
このように表向きは穏やかに暮らす彼らですが、何気なくタクシーのナンバーを記憶したり、指輪の日焼け跡から身分を特定したり、ふとしたことから大統領夫人の気持ちを読みとるなど、常に目を配り耳を澄ましている根っからのスパイなのです。
また、信用に値する誠実さが命をつなぐのだということも、阿賀家の姿から学ぶことができます。
『Dの魔王』
原作:柳広司
作画:霜月かよ子
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ→月刊!スピリッツ
出版社:小学館
単行本全3巻
『Dの魔王』あらすじ
陸軍秘密諜報機関「D機関」。
魔王と呼ばれる元スパイ・結城中佐によりスパイ養成所として創設されたそこは、常識の通じない異世界でした。
訓練生たちはそれぞれ素性を明かさぬまま「D機関」で訓練を受け、やがて広く暗躍していきます。
小説「ジョーカー・ゲーム」のコミカライズ。
『Dの魔王』おすすめポイント
スパイ養成所である「D機関」では、何も信用するなと教え込まれます。
「D機関」内部の仲間でさえも。
ただひとつ、スパイに必要なのは「常に自分の頭で考える」こと。
自分の頭で考えて判断したことならば、イワシの頭でも何でも信じれば良いというのがここでのたしなみです。
ですが、「自分の頭で考える」のは、別に「D機関」でなくてもとても大切なことなはず・・・
何かを信じるということにして、自分で考えることを放棄していないか?
信じるふりをして、最終的な判断の責任から逃れようとしていないか?
スパイになる予定がないとしても、生き抜くためには自分自身の頭を使って考えなくてはならぬのです。
『サムライガン』
著者:熊谷カズヒロ
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
出版社:集英社
単行本全7巻(続編あり)
『サムライガン』あらすじ
黒い仮面に鉄カブト、見たこともない新式の連発銃・・・
黒い逆賊サムライガン参上!
いずれ「幕末」と呼ばれることになるのかもしれない日本を舞台に、反幕府組織・評議会によって育成され超人的な身体能力を有する情報員・サムライガンたちの活躍を描いた作品。
『サムライガン』おすすめポイント
秘密裏に任務をこなす超人的な情報員・サムライガン。
しかし、彼らにも「守るべき存在」がいて、それが時につけこまれる弱点になってしまうことも・・・
あなたがあなたを守るためには、あなたの大切な存在について知られてはいけません。
あなただけでなく、あなたに連なる人々の個人情報の取り扱いにも、十分に注意しましょう。
それが巡り巡ってあなたを守ることにつながり、あなたの大切な存在を悲しませずに済むことにもなるはずです。
サバイバルポイント
ちなみに。
かつて日本に存在した情報機関・陸軍中野学校では合気道が必修だったそうですよ。
世を忍びつつの護身には合気道がおすすめです。