人間関係、No way way!
からまったり、空回りしたりする人間関係。
いっそ執着しなければ良いのですが、鉄冠子の試練を受けた杜子春と同じくそこから離れられないのが私たち。
そんな人間関係の修羅場をシュラシュシュシュッ!と渡っていくために、読んでおくといい(かもしれない)漫画3選です。
『友達100人できるかな』
著者:とよ田みのる
掲載誌:アフタヌーン
出版社:講談社
単行本全5巻
『友達100人できるかな』あらすじ
宇宙人が来襲、あと数分で侵略完了となるその時。
ごく平凡な幸せに生きる教員・柏直行は、地球人に愛があることを証明するための検体に選ばれてしまいます。
直行に課されたのは、1980代を再現したパラレルワールドで小学校卒業までに友達100人つくること!
できなかったら人類滅亡!
人類の存亡と、妻と生まれてくる我が子のために、小学生に戻った直行は友達100人を目指します。
『友達100人できるかな』おすすめポイント
友達ってどうやってできるんだっけ?を思い出せる作品です。
昭和の下町。
小学生らしいいざこざ。
喧嘩だってします。
それらを通して「友達を作る」という言葉のおかしさに気付かされます。
直行の言うとおり、仲良くなりたい同士で自然になるのが友達なんだよな・・・と。
人とぶつかることを恐れていては、人間関係なんて生まれません。
SNSのフォロワー数やコメント数が気になる・・・そういう呪縛から解放されたい人にもおすすめです。
『SLAM DUNK』
著者:井上雄彦
掲載誌:少年ジャンプ
出版社:集英社
単行本全31巻
『SLAM DUNK』あらすじ
赤髪の不良少年・桜木花道は、湘北高校入学後、バスケットボール部に入部。
理由は、一目惚れした赤木晴子に誘われたから。
最初こそそんな感じではあったものの、やがて花道はバスケットボールを本当に好きになっていくのでした。
『SLAM DUNK』おすすめポイント
全国大会にまで出場することになる、湘北高校バスケットボール部。
ですが、チームのメンバーは基本的に不仲。
かろうじて、「花道」「りょーちん」と呼び合う花道とリョータがなんとかといったところでしょうか。
でも、プレーの上ではではちゃんとやりとりしていて、湘北高校は強くなっていきます。
チームは仲良しを強制されるものではありません。
むしろ「あいつが嫌いだ」と思えるのは、相手の個性をよく見ているから。
嫌いなところに目をつぶるより、嫌いだと思えるような個性に目を向けること。
そして、その個性を認めてリスペクトすることが大切なのではないでしょうか。
チームはお互いを認め合い、必要な時に協力できればそれで成立します。
そして、ともに成功体験を重ねるうちに、自然と信頼が生まれきます。
相手の個性から目をそらした関係は、信頼のおける関係ではありません。
『HUSH!』
著者:松苗あけみ
掲載誌:ぶ~け
出版社:集英社
単行本全7巻
『HUSH!』あらすじ
美容室で長い髪をばっさりと切って、父親との新生活へと向かうピー。
向かいのカフェの窓越しに、髪を切るピーに気がつき、思わず見とれてしまったジロ。
そんな二人の再会はぎくしゃくしたものに。
そのうえ、高校入学後にはライバルも登場し、さらにお互いの家族のいざこざもあり・・・
ひと筋縄ではいかないことだらけの学園ラブコメディ。
『HUSH!』おすすめポイント
複雑な家庭環境の少年少女たちによるラブコメディ。
欠損しているからこそ求め合う彼らの様子が、コミカルに明るく描かれています。
そのから騒ぎを見ていてはっきり分かるのは、「相手に依存するとうまくいかない」ということ。
自分の寂しさを埋めるための人間関係は、本物ではありません。
なにはともあれ、まずは自立すること。
自立した人間であることこそが、友人や恋人を持つための第一の資格です。
サバイバルポイント
笑うことで、脳内物質「エンドルフィン」が分泌され、幸福感を与えてくれます。
つまり、シュラシュシュシュッ!しやすくなるんですね。
漫画を読んでたくさん笑い、エンドルフィンで人間関係をシュラシュシュシュッ!していきましょう。