疲れる。
傷つく。
痛める。
病む。
何も身体に限ったことではありません。
心も疲れるし、傷つくし、痛めるし、病むことがあるのです。
心をちょっとラクにすること。
それもまた、人生を生き抜いていくためのコツ。
特に敏感なタイプの人にとっては、重要なサバイバル術になります。
今回は、繊細な人が少しでも生きやすくなるヒントが見つかりそうな漫画を3つご紹介。
とりあえず、軽く漫画でも読んで、気楽に~気楽に~いきましょう!
『幻覚ピカソ』
著者:古屋兎丸
掲載:ジャンプスクエア
出版社:集英社
単行本全3巻
『幻覚ピカソ』あらすじ
絵を描くことが好きな高校生・葉村ヒカリは内気な性格で、友人と呼べるのは山本千晶ただ一人。
ヒカリに「ピカソ」というニックネームをつけたのも千晶です。
二人は「河原部」というクラブを立ち上げ、それぞれ絵を描いたり読書をしたりして、放課後を河原で過ごしていました。
ところが、河原でヘリコプター事故に巻き込まれ、千晶は帰らぬ人に。
ただ一人の大切な友人をうしない傷心のピカソでしたが、ある日、ピカソの元へ小さく姿を変えた千晶が出現。
ピカソは人の心を絵に描く能力を手に入れ、二人で人助けをすることになるのでした。
『幻覚ピカソ』おすすめポイント
内気で爪をかむ癖のあるピカソは、他人の内面を絵にする能力を得ます。
繊細さゆえに、人の心に触れることができる彼ならではの能力と言えるでしょう。
繊細な人のなかには、共感する能力が高く、人を助ける立場・職業に適性があるタイプもいるのだそう。
ピカソも、自らの能力を使って人助けをしていました。
そして、人助けを通じて彼の周辺環境は変わり、最終的には彼自身が救われます。
繊細で共感しやすいと疲れやすかったりしますが、自分の性質に合った行動を選ぶことは、生きやすさにつながるはずです。
『Artiste』
著者:さもえど太郎
掲載誌:月刊コミックバンチ
出版社:新潮社
単行本6巻まで発売中
『Artiste』あらすじ
主人公・ジルベールは、パリのフランス料理店に勤める繊細で気弱な青年。
実は、桁違いに優れた味覚と嗅覚の持ち主ですが、その能力こそが皿洗いへと格下げされる原因でもありました。
しかし、ジルベールの料理人としての本来の実力に気付いた人々のおかげで誤解が解け、店を移った彼は才能を開花させていきます。
『Artiste』おすすめポイント
味覚・嗅覚に優れた繊細で気弱な主人公・ジルベール。
彼の気弱な性格は、幼い頃から味覚や嗅覚が鋭敏だったことが影響しています。
しかし、ジルベールの活躍を見れば、繊細さは感覚の鋭さであり、才能でもあることが分かるはず。
繊細であることを才能として活かすことは、生きやすくなるヒントです。
ジルベール以外にも、繊細さを持つ人々が多数登場。
レストランの同僚・リュカをはじめとする若者たちは迷ったり苦しんだりしていますが、ある程度の年齢の人々は自分の個性とうまく付き合って人生を楽しんでいる様子。
その姿には、時間と経験を重ねることで生きやすくなっていくのかも?と励まされます。
『タカコさん』
著者:新久千映
掲載:WEBコミックぜにょん
出版社:徳間書店
単行本5巻まで発売中
『タカコさん』あらすじ
主人公・松前タカコは、ちょっと耳が良いという特徴を持つごく普通の女性。
特殊な能力というほどではなく、些細なことが人よりすこーしよく聞こえてしまうくらいの、何の自慢にもならない、履歴書にも書けないレベルの耳の良さです。
いつも音に囲まれているタカコさんの、普通の毎日を描いた作品です。
『タカコさん』おすすめポイント
特殊能力や才能というほどではないけれど、人よりちょっとだけ耳が良いタカコさん。
余計な音が聞こえてくる・・・
聞こえる音を選べない・・・
そんなの、なんだか常に落ち着かずストレスになりそうです。
ですが、タカコさんは音にあふれる自分の世界を愛し、むしろ安らぎを覚え、耳を澄ませて幸せいっぱいに生きています。
他の人には感じられないような美しさや面白さは、日々に特別な彩りを添えてくれるでしょう。
サバイバルポイント
自分の繊細さを受け入れ、すべてを喜び、楽しもうとすることも、生きやすくなるためのヒントです。
年がら年中、発砲阻止とか、暴発するのかしないのかとか、素人が人をぶん殴る方法とか、遠くのマンモスをぶっ刺す武器とか、そんなサバイバルな記事ばっかり書いている私・ダクトテープですが、なんだかんだ言ってサバイバルには「メンタル」が超大事。
心も身体もご自愛してこそのサバイバルなわけです。
お気楽・極楽でレッツサバイバル!