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おすすめ!生きてく力をもらえるマンガ3選★コロナ禍のおうち時間をサバイブ

[WRITER] ダクトテープ

 

智に働けば角が立つ。

情に棹(さお)させば流される。

意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。

 

有名な夏目漱石『草枕』の冒頭ですね。

 

そう、生きにくいんですよ、人の世。

でも、生きていきたいじゃないですか、人の世。

 

何だかしんどい時、漫画が「生きてく力」をくれることもあるのです。

 

今回は、生きていくパワーをもらえる漫画を3つご紹介します。

 

どっこい、生きていこうじゃないですか!

 

『黒鉄の太陽』

 

著者:白川雷電

掲載:となりのヤングジャンプ

出版社:集英社

単行本全2巻

 

『黒鉄の太陽』あらすじ

ある朝、目覚めた神川リンは家ごと地底に落ちてしまいます。

地底の崖で出会ったのは、大きな「太陽」の力を持つ風変わりな男・黒鉄。

 

いなくなった家族を探すため、知識と引き替えに黒鉄に協力を求めたリンでしたが、いきなり絶望するような事実に直面することに。

そんなリンを励まそうと、黒鉄は結婚を申し込みます。

 

地底文明フロンティアファンタジー。

 

『黒鉄の太陽』おすすめポイント

まず、主人公2人の生きていくエネルギーを感じます。

絶望が襲うたび、それを上回る闘志で立ち上がります。

 

敵も味方もエネルギッシュです。

誰もが猛烈に「生きていきたい」と願い、戦っています。

 

ガラクタでめちゃくちゃに構成されている町並みにも、何とか生きてやるという、この世界の住人のエネルギーが表れています。

 

そして、作品全体に溢れるエネルギーがとにかくすごい・・・

荒削りで、激しくて、暑苦しい物語を通して伝えたいことがある──そういうエネルギーです。

 

存在そのものが生きていく励みになるような、そんな作品が『黒鉄の太陽』なんです。

 

『不滅のあなたへ』

著者:大今良時

掲載誌:週刊少年マガジン

出版社:講談社

単行本全13巻

 

『不滅のあなたへ』あらすじ

地上へ落とされた「球」。

「球」はやがて少年と出会い、その姿を得ます。

 

少年の姿となって、フシと名乗ることとなった「球」は、多くの出会いを通じて様々な人物・動物の姿と記憶を「獲得」しながら、不死身の肉体で永い時を生きていきます。

 

自分を獲得していく物語。

 

『不滅のあなたへ』おすすめポイント

フシは不死身で、まさに不滅の存在。

出会う人々とは、彼らの死をもって、必ず別れる運命にあります。

 

超越者であるフシにとって、周囲の人物は、いずれ居なくなることが分かっている存在。

ですが、それでもフシは何事かあれば全力で彼らを守ろうとします。

 

そして、彼らと別れた後も、ともに過ごしたことを覚え続けています。

フシは彼らを知ってしまっていて、そして彼らを愛しているからです。

 

あなたのことを知っている誰かも、きっとフシと同じはず。

あなたを知ってしまった以上、あなたを放っておくことも、忘却することもありませんし、できません。

あなたもまた、放っておくことも、忘却することもできない相手がいるでしょう。

 

フシの視点に立つと、どんな人にも、お互いにそういう存在がいることに気付かされます。

 

『蝋燭姫』

著者:鈴木健也

掲載誌:Fellows!

出版社:エンターブレイン

単行本全2巻

 

『蝋燭姫』あらすじ

王宮に育ったお姫様の中のお姫様、スクワ姫。

粗野な育ちの女騎士・フルゥは、スクワ姫をひと目見るなり、そのカリスマに魅入られます。

 

王位継承争いの末、スクワ姫は修道院へ送られることに。

姫を護衛することになったフルゥは、何とかスクワ姫を玉座へ戻そうともがくのですが・・・

 

『蝋燭姫』おすすめポイント

王族として生きてきたスクワ姫は、死を恐れていませんでした。

 

しかし、それは真に覚悟していたからというよりは、本当の自分の人生を生きていなかったからではないでしょうか。

 

自分の人生の意味を知った後、スクワ姫は死を恐れ、泣きじゃくります。

しかし、最終的にはフルゥと生きるための行動に出るのです。

 

生きる意味や、「自分自身を生きるとはどういうことか?」を考えさせられる作品です。

サバイバルポイント