コロナ禍で注目されているのが、地元や身近な地域を楽しむ「マイクロツーリズム」。
その地域ならではの食材を、歴史や文化、風土とともに味わう「ローカル・ガストロノミー」を取り入れることで、マイクロツーリズムはさらに充実したものになるはずです。
農業、地元ごはん、ジビエ・・・
様々な角度から「ローカル・ガストロノミー」を体感したくなる漫画を3つご紹介しましょう!
『茄子』
著者:黒田硫黄
掲載誌:アフタヌーン
出版社:講談社
単行本全3巻
『茄子』あらすじ
野菜の「茄子」をテーマにしたオムニバス。
田舎に引っ込んで農業を営む男・高間を中心に、会計事務所社長の女性、借金取りに終われる女子高生、高間の同級生の面々、隠居を夢見る若者とフリーターの少女のマイペースコンビ、自転車レーサーなどの物語が描かれます。
エピソードの舞台・ジャンルはSF、時代劇、東京、アンダルシアまで実に様々。
『茄子』おすすめポイント
茄子ひとつで、時代も世代も国もジャンルも越えて、こんなにドラマがあるものなのかと驚かされる漫画です。
そして、茄子はそれぞれのエピソードの中で主役にも脇役にもなり、その味わい方も実に様々。
あなたのごく身近にある平凡に見える食材にも、まだ知らない味わい方があるかもしれません。
思いがけない出来事のきっかけが隠れているかもしれません。
そんな気分にさせてくれるオムニバスです。
『紀伊半島 海町ごはん』
著者:元町夏央
掲載誌:まんがタイムきらら
出版社:芳文社
単行本全1巻
『紀伊半島 海町ごはん』あらすじ
紀伊半島に移住した作者本人を主人公としたグルメレポート漫画。
その時、そこでしか食べられない美味しいものを求めて紀伊半島を飛び回り、海の幸とその土地の魅力を伝えてくれます。
『紀伊半島 海町ごはん』おすすめポイント
もちろん、新鮮な地元食材を使ったごはんはどれもすごく美味しそうで、思わずお腹が鳴ってしまいそう。
でも、それだけの漫画ではありません。
その場の空気感、景色、周囲の人とのやりとりなどなど、全部ひっくるめて味わってみたいと思わされる漫画です。
あなたの家の周りにも、きっとそこでしか味わえない特別な味があるはず。
ぜひ、地元の風土と一緒に味わってみてください。
『クマ撃ちの女』
著者:安島薮太
掲載:くらげバンチ
出版社:新潮社
単行本4巻まで発売中
『クマ撃ちの女』あらすじ
フリーライター・伊藤一輝が取材のテーマに選んだのは、ヒグマを撃つことに執念を燃やす女性ハンター・小坂チアキ。
チアキに絶対従うことを条件に、猟の現場への同行取材を許された主人公の目を通して、大自然の中で繰り広げられるクマと猟師の命のやり取りを描いた作品です。
『クマ撃ちの女』おすすめポイント
ローカル・ガストロノミーで注目されている食材のひとつが「ジビエ(狩猟肉)」、つまり、ハンティングで捕獲された野生の鳥や獣の肉です。
近年では、害獣駆除の面からも注目されていますね。
ジビエの食材が、どんなふうに捕れたのか想像するヒントになるのがこの漫画。
ヒグマとの死闘があったかと思えば、あっさりとした狩りもあり。
きっと、ジビエの楽しみを広げてくれるでしょう。
サバイバルポイント
身近を楽しむ「スモールツーリズム」には、意外な発見が多いもの。
今まで気付かなかった「身近な味覚」も、まだまだ眠っているかもしれません。
スモールツーリズム & ローカル・ガストロノミーで、ニューノーマル社会をしっかり楽しみましょう!