私たち人類は、思いもよらない出来事に見舞われ、これまでとは違う生活へと向かっています。
新たな「選択」をした人もいるでしょう。
新たな「気付き」のあった人もいるでしょう。
新たな「出会い」のあった人もいるでしょう。
新しい社会は、思いもよらない人生のチャンスになるかもしれません。
そんな時、人生を考えるきっかけになるのが、新しい人生を生きる「転生漫画」です。
流行ジャンルゆえ、敢えてちょっと斜め上ぎみに選んでみた転生漫画を3つご紹介します!
『騎士団長 島耕作』
原案:弘兼憲史
漫画:宮本福助
シナリオ:別府マコト
掲載誌:月刊コミックZERO-SUM
出版社:一迅社
単行本2巻まで発売中
『騎士団長 島耕作』あらすじ
日本一有名な会社員・島耕作が、中世風ファンタジー世界の騎士に転生。
しかし、「島耕作」という存在はあまりに大きすぎてそのまま転生できず、引き継げたのは「課長 島耕作」レベルの記憶のみ。
危機に瀕する初芝電器産業、ならぬファーストターフ王国を救うため、「島耕作ポイント」を貯めて「会長 島耕作」まで「島耕作レベル」を上げる異世界転生立身出世物語。
『騎士団長 島耕作』おすすめポイント
一般的な「異世界転生もの」は、前世の記憶やスキル、付与されたアイテムのおかげで、転生後はチート能力者になれちゃって「俺tueeee」になるわけですが、この作品は「課長レベル」からスタート。
そこが歯がゆいのですが、やり直しってこんなものかもしれません。
また、課長レベルとはいえ島耕作は島耕作なので、彼らしくピンチをくぐり抜けていきます。
新しい場所では思ったように動けなくて、歯がゆい思いもするでしょう。
でも、自分らしさは自分自身を裏切りません。
「島耕作が何になっても島耕作」なのと同じく、「自分は何になっても自分」だと思えることが強みになる。
そんな気がしてくる漫画です。
『信長のシェフ』
原作:西村ミツル
漫画:梶川卓郎
掲載誌:週刊漫画TIMES
出版社:芳文社
単行本27巻まで発売中
『信長のシェフ』あらすじ
主人公が目覚めると、そこは戦国の世。
斬り殺されそうなところを刀鍛冶・夏に助けられたものの、「ケン」という呼び名以外は自分について何も分からない状態でした。
どうやら、平成の料理人だったらしいケン。
料理の記憶は残っており、やがてその斬新さが評判に。
噂を聞いた織田信長は、ケンを料理頭に取り立てます。
こうして「信長のシェフ」となったケンは、徳川家康、武田信玄といった武将たちに料理の腕を振るうことになるのでした。
『信長のシェフ』おすすめポイント
ケンは何の記憶もなく、自分がどこへ来てしまったのかも分からない状態で、戦国時代を生きることに。
しかし、身体に染み付いた「料理」のスキルによって、ケンは自分のいるおおよその時代を知り、信長に出会い、その後、何度も料理の力で生き延びます。
「芸は身を助ける」とは、まさにこのこと。
普段からスキルを磨いておけば、変化の時代に新たなチャンスを掴めるかもしれません。
あるいは、今後のためにスキルを身に付ける小休止のタイミングが、今なのかもしれません。
どんな場所でも、どんな時代でも、スキルは強力な武器になるということ。
そして、それは日々磨いていくものだということが分かる作品です。
『ドリフターズ』
著者:平野耕太
掲載誌:ヤングキングアワーズ
出版社:少年画報社
単行本6巻まで発売中
『ドリフターズ』あらすじ
島津家の武将・島津豊久は関ヶ原の戦いの中、謎の男のいる廊下を通って異世界へ。
そこにいたのは、第六天魔王・織田信長と「扇の的」の弓の名手・那須与一。
豊久らはエルフらの暮らすその異世界で、「漂流者=ドリフターズ」と呼ばれているようでした。
陰陽道を使う「十月機関」、人間の国「オルテ帝国」、黒王率いる「廃棄物=エンズ」たちによる「黒王軍」などの勢力が登場する中、信長は豊久を「王」と見込み、国奪りを進めていきます。
『ドリフターズ』おすすめポイント
「ごく普通の高校生が異世界転生してチート能力」ではなく、もともとチート級の能力を持った英雄が異世界転生してぶつかりあう、チートvs.チートの英雄合戦。
転生設定ならではの時空を越えた英雄チャンピオン祭りは、ゴージャスでしかないわけです。
そんな異世界転生した英雄たちそれぞれの言動には、新たな時代を戦っていくためのヒントがいっぱいです。
サバイバルポイント
いわゆる「転生もの」は、「やり直し願望」を叶えられるジャンルなんだそう。
朝、起きるたびに大体2,000ルクス前後の日光を浴びることで、体内時計がリセットされます。
つまり、そこからまた体内時計が動き始め、「新しい自分」になれるという・・・
もし「やり直し願望」があるなら、私たちは毎朝、日の光で生まれ変われるということを知ってください。