過去から学ぶのは、これからを生きるために有効な手段と言えるでしょう。
そこで、このコロナ禍において何を楽しむべきか、過去のパンデミックであるスペイン風邪流行時のブームをチェックしてみました。
スペイン風邪が流行した時、流行っていたのは「ミステリ小説」。
ルパンやシャーロック・ホームズなどです。
というわけで、ミステリ漫画、探偵漫画を厳選してご紹介しましょう。
『あしあと探偵』
著者:園田ゆり
掲載誌:月刊アフタヌーン
出版社:講談社
単行本全2巻
『あしあと探偵』あらすじ
職業探偵・寺崎は、探偵事務所のエース。
その仕事内容は「人探し」。
実は結構多い失踪事件を、丁寧に正確にあしあとを追って解決する寺崎の姿を、新人探偵・麦野の視点で描いた作品。
『あしあと探偵』おすすめポイント
実は意外に少ないプロの職業探偵を取り上げた漫画です。
彼らが専門としているのは、一見地味な「人探し」。
ですが、エピソードの数々からは「本当に身近に必要とされる探偵の仕事とはこういうものなのだ」と思わされます。
そして、人が「事件性なく」「生きたまま」消える理由の多いこと、多いこと。
この事実こそが、ミステリアスで恐ろしい!
『インハンド』
著者:朱戸アオ
掲載誌:月刊アフタヌーン→イブニング
出版社:講談社
単行本4巻まで発売中(新装版のプロローグ含む)
『インハンド』あらすじ
箱根の温室を買い取って研究所にしている風変わりな寄生虫学者・紐倉哲。
彼は、とある事情から内閣情報調査室の牧野巴に協力することとなります。
助手で元医師の高家春馬とともに、紐倉が研究者ならではの能力で事件を解決へと導く医療ミステリ。
義手の天才研究者・紐倉初登場の『ネメシスの杖』、紐倉が主人公となる『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕』を経て、現在『インハンド』として連載中です。
『インハンド』おすすめポイント
現場の医療従事者ではなく、研究者視点による医療ミステリであることが一番のおすすめポイント。
捜査協力にはもう一つ乗り気でないのに、こと自分の専門分野となると目が輝き出し、驚きの行動力を見せる主人公・紐倉。
彼の語る専門的な情報は新鮮で、それだけで好奇心が刺激され、楽しいものです。
昨今気になる感染症についての知識が広がり、意識が変わるきっかけにもなりそうです。
寄生虫や感染症が事件に繋がっていくその巧妙さ、そして「もしかしたら・・・」と思わせるリアリティが実にぞくぞくさせてくれます。
『じけんじゃけん』
著者:安田剛助
掲載誌:ヤングアニマル
出版社:白泉社
単行本全6巻
『じけんじゃけん』あらすじ
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合子様」とまで讃えられる美少女・白銀百合子先輩が唯一愛してやまないのがミステリ。
主人公・戸入蕗太郎は、百合子先輩と少しでも仲良くなろうと、ミステリ研究会へ入部します。
ミステリが好きすぎる百合子先輩と、本当はルックス良し・性格良し・成績良しで男女問わずモテモテなはずなのに百合子先輩に振り回されがちな戸入のミステリ話題系日常コメディ。
『じけんじゃけん』おすすめポイント
タイトルに「じゃけん」とあるように、百合子先輩が話すのは広島弁!
ミステリうんちくという切り口のニッチな美少女日常系でありつつ、さらに方言女子漫画でもあるという。
トリックも謎解きも良いけど、むしろかわいい女の子とミステリの話題でキャッキャしたい!
そんな人におすすめ。
サバイバルポイント
人々が明るい話題を求めるこんな時こそ、エンターテイメントが進歩を遂げるタイミングのかもしれません。
いつでも楽しむことを忘れずに過ごしましょう!