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おすすめ!海が舞台のマンガ3選★コロナ禍のおうち時間をサバイブ

[WRITER] ダクトテープ

 

2020年の夏は、海水浴場が開設されない地域もあります。

海を我慢しなくてはいけない人も多いでしょう。

 

潮の香りを感じられないなんて夏じゃない・・・という方に向けて、海が舞台の漫画をピックアップしてみました。

海無し県民、内陸国民のみなさんもぜひどうぞ。

 

『銛ガール』

著者:岩国ひろひと

掲載誌:月刊コミック電撃大王

出版社:KADOKAWA

単行本全2巻

 

『銛ガール』あらすじ

真面目で礼儀正しい反面、学校に馴染みきれていない主人公・岩國夏子。

そんな夏子を心配しつつ見守る父とダイビングをしていましたが、やがて銛で突いて魚を捕るスピアフィッシングに熱中する
「銛ガール」に。

 

アウトドアクッキングが得意な庄内秋子と出会ったことで、夏子の世界が少しずつ広がっていきます。

 

『銛ガール』おすすめポイント

「森(もり)ガール」ならぬ「銛(もり)ガール」。

「アウトドアアクティビティ×女子」な漫画があふれるなか、「スピアフィッシング」というテーマはなかなか新鮮です。

 

海に潜り、泳いで魚を追い、目視で銛を突くスピアフィッシングは、直接的に「狩る」感覚が強く味わえ、主人公・夏子の言
う通りまさに「血が騒ぐ」漁法。

銛でドンッと突いて、手でガッと掴む流れが豪快で、狩猟本能が満たされるような気さえします。

実際には様々な条件があり、誰でも簡単にというわけにはいきませんが、ステイホームでスピアフィッシングの魅力に触れることができる作品です。

 

あと、黒髪一重でコミュ力弱&ややポンコツな夏子と、髪色明るめでコミュ強&面倒見の良いギャル寄りな秋子のコンビは、いわゆる「尊みが深い」ものだと申し添えておきます。

 

『ナチュン』

著者:都留泰作

掲載誌:アフタヌーン

出版社:講談社

単行本全6巻

 

『ナチュン』あらすじ

主人公・石井光成(自称・テルナリ)は留学中にある映像を目にします。

そこに隠されていた「世界を変えるほどのアイデア」に気づいたテルナリが世界征服の野望を胸に彼が向かったのは、なぜか沖縄の離島でした。

近未来海洋SF作品。

 

『ナチュン』おすすめポイント

SF成分も世界征服成分もおもしろいのですが、何といっても沖縄の島暮らしの描写が素晴らしいのです。

海中のリーフ、素潜り漁、サバニ(小船)から見る水平線、イルカの群れ、他の島へと続く海上橋、漁師たちとの会話・・・

序盤はこれらの事柄が、おおらかに、まったりまったり描かれます。

 

島特有のオバアを中心とした宗教観、習俗、島の人々の描写には、研究者でもある作者の沖縄でのフィールドワーク経験が生かされているだけあって、さすがの臨場感。

スクリーントーンの使用が控えられた絵柄も相まって、「トロピカル」というよりはむしろ生臭いほどに生活感のある、血の通った島のスローライフを堪能できる作品です。

 

中盤以降はもともとの世界征服路線へと軌道修正、どどーんとスケールの大きな展開になっていきます。

耳がキーンってなるわ!

 

『海獣の子供』

著者:五十嵐大介

掲載誌:月刊IKKI

出版社:小学館

単行本全5巻

 

『海獣の子供』あらすじ

夏休みの部活を禁止され居場所を失った琉花は、衝動的に地元を飛び出し東京へ。

そこで不思議な少年と出会います。

 

その後、「海」と名乗ったその少年と再会。

海の兄である「空」も加わり、琉花と彼らとで夏を過ごすことになります。

 

『海獣の子供』おすすめポイント

とにかく画が美しい。

海中に射す日の光が、ゆらりゆらりとして、本当に光っているのです。

そして、ウミガメやイルカ、魚の群など海の生き物たちは、観察スケッチのように正確に、生き生きと描かれています。

 

人間の肉体の描き方も実に魅力的。

特に、飛び回るように海中を泳ぐ主人公たちの伸びた手足、しなやかな姿勢には、健やかな美しさが満ちています。

生命が海から生まれたこと、羊水と海水の成分がほぼ同じなことに納得してしまう、そんな美しさです。

 

「水の惑星にそっと口づけして命の火を灯す」とはこのことか!と思える作品。

サバイバルポイント

すでに、さばい部で取り上げている「海が舞台の漫画」も合わせて紹介しておきます。

 

・ダイビングサークルを舞台とした『ぐらんぶる』

・無人島を舞台とした『ソウナンですか?』

 

これらの作品も合わせて楽しみつつ、海気分に浸りながら、呼吸や可食性テストの知識も身につけて、レッツサバイバル!