おうち時間に子どもと一緒に過ごしたりしていると、自分の子ども時代を振り返ったりしませんか?
笑ってしまうような出来事、ちょっと切なくなる出来事、いろんな思い出があることでしょう。
そんなときに、きっと共感できる男子小学生が主人公の漫画を3つご紹介します。
『団地ともお』
著者:小田扉
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
出版社:小学館
単行本全33巻
『団地ともお』あらすじ
マンモス団地である枝島団地に住む小学4年生・木下友夫。
なにげない日常からちょっとした小さな事件まで、マイペースで遊ぶことが大好きな健康優良児であるともおの生活を描いたコメディ作品。
『団地ともお』おすすめポイント
共感ポイントは、集合住宅、姉弟、友達、野球。
登場するゲーム機から察するに、舞台は平成以後なのですが、世界観はほぼ昭和。
ともおたちは保護者の目の届かないところで、ほとんど大人の干渉を受けずに遊んでいます。
携帯電話やGPSなどで居場所を把握されることもありません。
また、おどろくほど気軽に、家族以外の大人とこどもたちの間にやりとりがあります。
これらは、リスク回避のために見守りが強化され、挨拶すらも声かけ事案になりうる現代の都会では見ることのできなくなった「失われた光景」ではないでしょうか。
当たり前だと思っていたことが難しくなってしまった今、「団地ともお」の描く世界は非常に魅力的に映ります。
『かふん昔ばなし』
著者:かふん
掲載:ComicWalker
出版社:KADOKAWA・メディアファクトリー
単行本全3巻
『かふん昔ばなし』あらすじ
祖母、母の親子三代で暮らす小学生・かふん。
虚弱体質で超弱いかふんの身の回りでおきた奇妙な出来事や小学生あるあるを描いた、自伝的エッセイコミック。
怖い話もたまにあります。
『かふん昔ばなし』おすすめポイント
共感ポイントは、田舎、一人っ子、虚弱体質、ファミコン。
主人公というのは、わんぱくでやんちゃだったりすることが多いもの。
虚弱で繊細な子どもがそのキャラクター性だけでクローズアップされるというのは、なかなか難しいものです。
ですが、この作品の主人公・かふんは、アレルギー体質で、虚弱で、ナイーヴで、何かと弱りがちな男の子。
これなら共感できるという人も多いのではないかと思います。
虚弱キャラゆえの劣等感がネガティブ思考で描かれますが、絶妙なバランスにより後味の悪いエピソードはありません。
小学生あるある話としては、1990年代頃に小学生だった人におすすめです。
『ぼくらのよあけ』
著者:今井哲也
掲載誌:アフタヌーン
出版社:講談社
単行本全2巻
『ぼくらのよあけ』あらすじ
2038年の東京。小学4年生の沢渡悠真の家庭用オートボット・ナナコに異変が。
なんとナナコを介して、かつて宇宙から飛来した宇宙船「二月の黎明」のAIが「宇宙へ帰るのを手伝ってほしい」と話しかけてきたのです。
悠真と仲間たちの長い夏休みがはじまります。
『ぼくらのよあけ』おすすめポイント
共感ポイントは、宇宙、夏休み、秘密基地、いじめ。
家庭にオートボットと呼ばれるサポートロボットがいるなど、今よりもちょっと未来。
子どもたちの学校生活にはITガジェットが入り込んでいて、当然、友人関係にも影響しています。
技術が発達したからこその陰湿な出来事も描かれますが、そこにある子どもたちの感情は普遍的なものです。
さりげなく描かれる階段飛ばし、給食のじゃんけん、教室の風景は、いかにもありそうなリアリティ。
そして、「夏の冒険」というテーマは、いつの時代も変わらず支持されるでしょう。
小学校時代の夏が大好きだった人へおすすめしたいジュブナイルSF。
サバイバルポイント
私たちの身体に備わった自然免疫システムとして注目されている「ナチュラルキラー細胞」。
ウイルスなどに感染した細胞を排除する役割を持ち、免疫細胞の中でも重要な特に働きをします。
このナチュラルキラー細胞は、笑うことで活性化されるのだそう。
男子小学生の行動とは奇妙なものが多く、今回ご紹介した作品でもそれらは笑いを誘います。
きっと、あなたのナチュラルキラー細胞を活性化してくれるでしょう。