おうち時間で、家族と顔を突き合わせる時間が増えた人もいるでしょう。
ステイホームで、遠くで暮らす家族に会いに行けない人もいるでしょう。
こんな時こそ、漫画で家族について考えてみませんか?
今回は、夫婦、親子、兄妹がテーマのおすすめ家族漫画をご紹介します。
『ラララ』
著者:金田一蓮十朗
掲載誌:ヤングガンガン
出版社:スクウェア・エニックス
単行本8巻まで発売中
『ラララ』あらすじ
恋も仕事もうまくいかない桐島士郎。
バーで出会った女医・石村亜衣の元へ就職したはずが、なぜか彼女と結婚することに・・・
はじめはお互いの都合で始まった結婚生活。
ですが、だんだんと二人なりの形での「家族」になっていきます。
『ラララ』おすすめポイント
契約結婚によるシチュエーションコメディ。
もちろん、人畜無害青年の士郎が、風変わりでありながらもセクシーで魅力的な亜衣に振り回されるラブコメディの要素も強いのですが、恋愛に終始せず、話が進むほどに家族そのものがテーマとなったエピソードが中心になっていきます。
家族になっていくことや、家族であり続けることを、定型ではない形で見せてくれる作品です。
「#ひま粒し」で話題になった吉川友がモデルという、亜衣さんのキャラクター造形も魅力。
亜衣さんの包容力(物理&精神)ときたら、うっかり養われたくなるやつです。
『宇宙家族カールビンソン』
著者:あさりよしとお
掲載誌:プチアップル・パイ→少年キャプテン→アフタヌーン
出版社:徳間書店→講談社
単行本全13巻、文庫版全6巻など
『宇宙家族カールビンソン』あらすじ
事故で本当の家族を失ったコロナちゃん。
コロナちゃんを引き取って立派な「地球人」として育てるため、疑似家族として生活するおとーさん、おかーさん。
彼ら三人家族を中心としたSFコメディ。
『宇宙家族カールビンソン』おすすめポイント
見た目には奇妙な家族かもしれません。
でも、優しく、強い愛情でコロナちゃんを育てるその姿は「理想の家族」にも見えます。
奇想天外なエピソード、ナンセンスな展開が繰り広げられるドタバタ劇の中には、家族について考えさせられること、気付かされることがたくさん。
家族にはいろんな形があっていい、多様であっていい、と思える作品です。
個性の強いサブキャラクター、映画やSFのマニアックなパロディも見どころ。
『干物妹!うまるちゃん』
著者:サンカクヘッド
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
出版社:集英社
単行本全13巻
『干物妹!うまるちゃん』あらすじ
容姿端麗、成績優秀、文武両道な土間うまる。
しかし、兄と暮らす自宅に帰れば、お菓子とゲームと漫画に囲まれてぐうたら三昧!
外では美妹(びもうと)、家では干物妹(ひもうと)なうまるちゃんのギャップを描いた兄妹コメディ。
『干物妹!うまるちゃん』おすすめポイント
家ではぐうたらなうまるちゃん。
自分の家族の姿と重ね合わせて、思わずあるある・・・となってしまいそう。
でも、もしかしたら、うまるちゃんが学校では完全無欠の優等生を保っているように、あなたの家族も余所では外向けの自分をがんばっているのかもしれません。
おうち時間が長くなると、家族に対していろいろと思うことが出てくるもの。
ぐうたらな姿を心配したり、イライラしたりすることもあるでしょう。
そんな時、ちょっとだけ、外ではがんばっているかもしれない家族の姿を思い浮かべてみてください。
そして、お家でぐうたらできるのはそれだけ家庭の居心地が良いからだと、思い直してみてください。
サバイバルポイント
家族はとにかく難しい。
お隣さんや友だちに相談するのもちょっと。
でも、漫画なら気負わずに読めて、案外と素直に納得できることがあるかもしれません。