ちょっとしたスキマ時間を楽しみたい。
休憩中に気分転換したい。
おうち時間の合間にできたそんなタイミングにちょうどいいのが、さくっと読めるオムニバス漫画。
気軽に読めて結構深い、おすすめのオムニバス漫画3作品をご紹介します。
『珈琲時間』
著者:豊田徹也
掲載誌:月刊アフタヌーン
出版社:講談社
全1巻
『珈琲時間』あらすじ
珈琲を軸に進行するオムニバス。
エピソードは、日常系あり、SFあり、不条理ありとバラエティー豊か。
豊田作品ではおなじみの山崎探偵も登場。
『珈琲時間』おすすめポイント
珈琲を軸に、実にいろいろなジャンルの物語がそろっています。
読後感も、しんみりするものもあれば、何じゃこりゃとなるものまで。
嫌なオチはありません。
どのお話も程よく力が抜けている雰囲気なので、気楽に読めます。
気楽ではありますがどれも味わい深く、まさに珈琲のようなオムニバス。
各種オマージュもふんだんに盛り込まれているので、元ネタ作品をチェックするのも楽しそうです。
そして、映画好きにおすすめしたい漫画でもあります。
『おやすみシェヘラザード』
著者:篠房六郎
掲載誌:やわらかスピリッツ
出版社:小学館
単行本4集まで発売中
『おやすみシェヘラザード』あらすじ
千夜学園の寄宿生・二都麻鳥は、ある晩、美貌の上級生・箆里詩慧の部屋へ迷い込んでしまいます。
眠らずに最後までいられたら「秘密のご褒美」が貰えるという条件のもと、詩慧の「映画語り」を聞くことになった麻鳥。
ですが、詩慧は話を人に伝えるのがとてつもなくヘタクソだったのです!
グダグダな映画トークのオムニバス。
『おやすみシェヘラザード』おすすめポイント
『珈琲時間』が映画好きな人におすすめなのに対して、『おやすみシェヘラザード』はそうでもありません。
映画トークのオムニバスなのに・・・
なぜなら、詩慧がきちんとレビューできてる作品は皆無であり、ほとんどが脱線に次ぐ脱線でグダグダで終わるから。
でも、映画について語るときって、好きなことからダラダラとか気になるポイントをつらつらとか・・・結局はグダグダな感じになりませんか?
そして、そうやってグダグダと語り合うのが案外楽しいという。
そんな、しょうもない映画語りが好きな人におすすめです。
あと、女の子がセクシーかわいい。
そこも超おすすめです。
『本田鹿の子の本棚』
著者:佐藤将
掲載:リイドカフェ
出版社:リイド社
単行本4集まで発売中
『本田鹿の子の本棚』あらすじ
思春期の娘・鹿の子との距離を感じるようになってきた父・鳩作。
わかっていることは、娘が本好きだということ。
本棚を見ればその人がわかるという。
娘を理解したいとの思いから、父は娘の部屋へ侵入した・・・
中学生の娘・本田鹿の子の蔵書を、父が紹介していくオムニバス。
『本田鹿の子の本棚』おすすめポイント
映画オムニバスに続くこちらは、文学オムニバス。
・・・とはいえ、登場する本はどれも架空の本。
ありそうな感じで始まっておいて、途中からとんでもないことになります。
どれもわりとブッ飛んだ内容です。
父の想像によりビジュアル化されて紹介される奇書の世界に身を委ねるのも良し、その元ネタ作品を探してみるも良し。
あるいは、思春期の娘を持つ父の奇行を切ない気持ちで見守るも良し。
中二ダークサイドを満喫したい人におすすめです。
サバイバルポイント
オムニバスの良いところは、視野が広がること。
とっつきやすいオムニバスをきっかけに、これまであまり読まなかったジャンル・作家の作品を発見できるチャンスになるかもしれません。
おうち時間を使って、オムニバス漫画から新しい世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。