ちょっと出かけた先で、ちょっとヤンチャなお兄さんに絡まれる、なんてこと、ストリートでは良くありますよね。
お兄さんはナイフを持っているし(たぶん)、体も大きいし、おまけに複数人いる・・・
絶対絶命のピンチ。
さようなら今月のお小遣い、いや、もしかしてこの人生とも!?
た、たーけてー!
た、たーけてーパーマーーン!!(言い直してみた)
そりゃもう、誰も助けてはくれませんよ。
被害が増えるだけですので、警察さえ呼んでくれれば、助けてくれなくてもいいんですが、
ともかくも、目の前の状況を何とかしなければならないワケです。
闘うなんて有り得ない、逃げなきゃ、逃げなきゃ!
とりあえず、こちらも何か武器を・・・・・・何かないのか?何かないのか?
ピンチの時って、なんでか股間をさわっちゃうんだよな(実話)。 いや、男なら結構いるだろう?
と、手を股間へ持って行く道中、何かに触れる。
そう!ベルトのバックルである。
腰の革ベルトがあるではないか。
そこで思い出すのが、このシーンだ。
アニメ版 『るろうに剣心 ~明治剣客浪漫譚』 第三十幕
緋村剣心 vs 斎藤一の闘いで、斎藤が見せた「ベルトで殴る」。
バトル中に丸腰になってしまった斎藤一の、修羅場をくぐってきた壬生の狼ならではの反撃方法だ。
剣術の闘いの中でいきなり出てくるもんだから、
ええええええ!?
とはなるものの、フィクションだからと言ってスルーしてはいけない。
実はこれ、めちゃくちゃ理に適ってるのだ。
この「ベルトで殴る」、原作にもあったっけな?ちょっと覚えてない。。。
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚』と言えば、
週刊少年ジャンプ原作の、当時絶大な人気を誇った少年漫画の王道もの。
1994~1999連載、ジャンプ・コミックス全28巻(完結済み)。
勿論、ストーリー自体はオリジナルなんですが、
明治初期が舞台なので、新撰組とか大久保利通とか実名で出てくるので、そのアンバランスな感じがとてもギリギリで、ジャンプで歴史物、という当時は有り得なかった設定のリスクを見事に跳ね返した作品でもあります。
連載中にアニメ化され(全255話)、根強い人気を誇り、劇場版アニメやOVA化も多数されています。
アニメ版のるろうに剣心と言えば、主題歌ですよね。
JUDY AND MARYの『そばかす』、川本真琴の『1/2』を筆頭に、 T.M.Revolution、 L’Arc〜en〜Ciel、THE YELLOW MONKEY、BONNIE PINK、SIAM SHADEと、振り返ってみると、一時代を築いたとんでもないアーティスト達が主題歌を歌っているワケです(すごいなこの面子)。当時、ソニーミュージックのプロモーションも兼ねて作られていたとは言え、映像と音楽のマッチングが秀逸で、SIAM SHADEの『1/3の純情な感情』は、映像的にもめちゃめちゃカッコ良かった記憶があります。
連載終了後には、だいぶ経ってから実写化ブームにのって、映画化もされましたね。
個人的に、実写化で成功した数少ない映画ではなかろうか。
てか。
配役がもう、ずるいというか、すごいというか、
緋村剣心:佐藤健
神谷薫:武井咲
四乃森蒼紫:伊勢谷友介
相楽左之助:青木崇高
高荷恵:蒼井優
瀬田宗次郎:神木隆之介
比古清十郎:福山雅治
斎藤一:江口洋介
志々雄真実:藤原竜也
なにこれ?
この面子で、三部作で(ちょっと苦しいところもあったものの)、期待を裏切る訳がない。
実写の時にどうしても出てしまうコレジャナイ感が出ていなかった、恐ろしいキャスト配置。これを決めた人が有能すぎる。全員が全員、「うん、その人しかいないね」レベル。
特に瀬田宗次郎役の神木隆之介さんは、ハマり役すぎて、見ているだけでゾクゾクしましたわ。神木さんは、ものすごい俳優になったよね、ほんと。『妖怪大戦争』のとき(当時12歳!)からすごかったけど、『SPEC』とかでは凄味を増していたりと、演じられる役の幅が広すぎる。
さて、そんな懐かしい記憶との戯れはともかくとして。
ベルトです、ベルト。
実は革のベルトは中々の威力があり、サバイバル術として紹介しているスクールもあるくらいなんです。
普段から身に付けていて、怪しまれない武器としてもベルトは優秀。
遠心力を付けてバチンと打ちつければ相手をひるませるくらいはできるはず。
バチンと!鞭を打つイメージでバチンと!
ヒュンという音は威嚇効果があるし、ベルトは細く、“しなる”ので敵に握られる心配も少ない。
ただ、ベルトを素早く抜くにはコツが必要だ。
これから危険地帯を歩く際はベルト穴をいくつか飛ばして通しておいた方がスムーズに抜き取れるだろう。
斎藤先生はバックル側を相手に打ちつけていたが、抜き取ってから持ち変える余裕がないならそのままバックルを手にした方が早い。
もちろん、バックル側を打ち付ける方が相手に与えられるダメージは大きくなる。
そして普段使っているベルトならば、間合いも何となく把握しているはずだ。
よし!これを使って活路を見出そう。
ただしこの際、1点だけ注意が。
あまりサイズの合っていないズボンを履いていると、たぶんずり落ちて走れません逃げられません。
僕は恥ずかしくてやったこともないけど、腰履きとかはNG。
ふだんから、サイズのあったズボンを履いておきましょう。
これ女性は無理じゃん。
というのもあると思いますが、何か武器で威嚇する、というのは暴漢に襲われた時はとても重要な一歩目。護身術の基本とも言えます。
こういった方々が、何故カラんでくるのか?
きっと理由はあってないようなものなのでしょうが、そもそも、自分よりも弱いと思っている相手にしか絡みません。自分よりも強い相手を探している格闘ゲームの主人公みたいな人は、当然、一般人、ましてや女性を襲おうなんて思いません。
武器を手にすることでその状況が変わるのです。
この際、なんだっていいのです、ベルトは優秀ではありますが、ベルトである必要はありません。少なくとも、素手のままでは状況は変わらない、ということです。そりゃ怖いので委縮してしまうところなのですが、ここは少なからず戦意を見せなくてはなりません。
威嚇できるものを一つ、決めておきましょう。
女性であれば、男性と違って、いつでもバッグは持っているはず。それ自体でもいいかもしれませんし、ペットボトルとか持っていませんか?ペットボトルを振りかざして、投げる素振りを見せましょう。
あれ?ビビってない?もしかして攻撃される?
ちょっとでも、こう思わせることが大事なのです。
勝つ必要はなし。そこは頑張らなくて良し。そのまま引き上げてくれるのが一番だけど、少しでも時間を稼いでいる間に、逃げるなり、助けを呼ぶなりしましょう。
サバイバルポイント
身の回りのもので、ベルトは優秀な武器になる。もしもの場合に威嚇できるものを一つ決めておこう。