マンガ・アニメを観て生き残れ!

マンガ『デストロ246』を読んでセキュリティ設備だけでは身を守れないことを学ぶ

[WRITER] ダクトテープ

都会の一人暮らし・・・
特に女性の一人暮らしにおいて防犯意識はもはや持ちすぎることはないのでは。

 

物件を選ぶ際に、オートロック、監視カメラ、テレビインターフォンなどのセキュリティにこだわる人もいるでしょう。
ところがそれこそが落とし穴。

 

20160817051753

 

セキュリティという設備はもちろん大切ですが、
やはり自分が注意深くなることがサバイブするためには必須。

 

今回はセキュリティの落とし穴の事例を、
女子高生の殺し屋が所狭しと暴れ回るキテレツ漫画、
高橋慶太郎先生の『デストロ246(にーよんろく)』で見てみたいと思います。

 

漫画を”ジャケ買い”する人が、
帯のキャッチコピーに惹かれて必ず手に取ってしまったという、
伝説を残しつつある漫画ですね。7巻で完結済み。
次回作はヨルムンガンドよりも長くなりそうとのことで、
たのしみすぎです。

 

とゆーわけで。

 

一人暮らしの闇医者、作中でのストーリーテラーもこなす美濃芳野(みのうよしの)の住まいはオートロック、防犯カメラを装備。
職業柄、夜遅く帰宅することも多いであろう女性の一人暮らしとあって、セキュリティには気を使っています。
ある晩、芳野の元へ来訪者が。
防犯カメラ越しに見えるのは、お互いに信頼を寄せ合う伊万里(いまり)の姿。
いつものこと、と安心してドアをあけようとする芳野に『待った』がかかります。

 

待ったをかけたのは主人公コンビの藍(あい)と翠(すい)。

 

二人は闇医者である芳野の治療を受けに来ていたのですが、
殺し屋である二人はカメラに映っているのが伊万里でないと見抜き、
不意の来訪者に応戦することに・・・

 

これが伊万里に変装した最強クラスの殺し屋・紅雪(べにゆき)だったわけですから、
もし芳野しか居らず、いつものことだと安心してドアを開けていたらそこで終了でした。
どうでもいいけど、銀髪はイイ。とてもイイ。

 

芳野は何がいけなかったのでしょう?
そして殺し屋二人は、如何にして何を見抜いたのでしょう?

 

視覚というのは案外いいかげんなものです。
静止画の渦巻きが動いているように見えるなどの「錯覚」という現象に代表される通り、脳はダマされ易いものです。
伊万里に変装した紅雪の姿は、芳野の脳にとっては「いつもの」ものでした。
大まかな視覚情報と記憶を重ね合わせて「錯覚」していたのです。

 

そもそも闇医者なんだからもっと気ぃーつけーやー、とかも思うワケですが。

 

一方、殺し屋二人は「背が2センチ高い」など、
殺し屋ならではの眼力を見せますが、
それだけでなく「立ち方が右利き」というクセをチェックしています。

 

立ち方、利き腕、腕時計の向き、職業による動作の特徴。
人は無くて七癖ですから、見た目以上に特徴のあるクセが誰にでもあるはず。

 

見抜くべきは、この「クセ」です。

 

例えば、インターフォンのカメラ越しの宅配便業者。
ユニフォームやIDは偽造できても、宅配便業者ならではの、ちょっとした間にも不在票を準備しようとするような動きのクセは、なかなか偽造できるものではないでしょう。早く済ませないと次に間に合わないよ!とやたら急いでいるのも特徴です。急いでいない宅配業者は、もはやそれだけで怪しいと言えるでしょう。

 

いつものことだと、不用意に玄関の扉を開けていませんか?

 

オートロックも防犯カメラも、結局は使用者の意識次第。
セキュリティ設備があるなら、それを利用しようと考えるのが加害者側の当然です。

 

決してシステムを過信しないこと。
常に周囲の観察を怠らないこと。
そして、夜の来訪者は特に気をつけること。

 

良く言われていることですが、本当に切れ者の悪党ってのは、

 

ものすごく普通。

 

に見えるのが常らしいです。

 

だって考えてみてください。
明らかに悪そうに見える、のが悪党にとってプラスなワケがないですよね?
すぐに警察に目をつけられちゃいますよね?
わかりやすい悪者を目にすると、宣言してくれているのだから微笑ましくすらなります。

 

最近の詐欺師は、スーツ姿のサラリーマン風でやってくるのですよ(マジで)。

ヒョッヒョッヒョ!!

サバイバルポイント

セキュリティ設備の機械はしょせん機械。自分自身が注意を怠らない。