マンガ・アニメを観て生き残れ!

マンガ『サバイバル』を読んでミミズが食べられるかを調べてみた

[WRITER] ゲストの極みまとめ

皆さんはミミズ、食べたことありますか?

 

gatag-00008985

(心臓的な問題もあるため、イラストにさせていただきました。)

 

最近、サバイバルと言えばの名作、

 

リイド社出版、さいとう・たかを大先生の文庫版『サバイバル』(そのまんま)、

 

を読み返していたら、
食べるものがない15歳の主人公サトルくんが、ミミズを炊き込む、というシーンがありました。
これはかなり現実的な食糧かな、と思います。

 

こちらの『サバイバル』は、
大地震で壊滅した日本で、どう生き抜いていくか、
というお話なのですが、なかなかどうして、リアリティーがありすぎて激しい内容です。
連載時が1976年(なんと当時は少年サンデーだった)ということを考えると、
以降も震災は起こり続けているワケで、ちょっと怖くなります。

 

さて、このサトルくんは、さすがにきつかったのか、

“ミミズはうどん”

だということにして食べていました(思い込み)。

 

おっふ。

 

なんか韻的に、“ごはんはおかず”に通じるものを感じますが、
ミミズの美味しい食べ方は、
スケバン刑事で出てくるミミズバーグを参考にしてみましょう。
ちなみにサトルくん、後半では毛虫も食べていました。

 

うどんにできるかどうかという問題は置いておいて。

 

ミミズは食べられます。

 

そもそも食用ミミズなるものがあるので、ぜんぜん食べられます。
そして自然界では、ミミズ、めっちゃ食われてます。
モグラの主食、鳥さんたち、哺乳類だって爬虫類だって昆虫だって、ミミズめっちゃ食べます。

ハードな鎧を持っていないので食べやすく、
その上、タンパク質、ミネラル、コラーゲン、ビタミンを含み、
そこそこ栄養価も高いミミズは、自然界の人気者。

大地を肥やして生物の基盤を作っているミミズは、
自らも、自然界の肥やしになっているのです。
(なんかちょっと可哀想になってきました。。。)
こいつ、僕の中ではもう自然界のヒーローです。

 

しかし人間の主食にはならないミミズ。

 

やはり、見た目か。

見た目なのか。

 

ミミズは食べられるんですが、ひとつだけ、注意点があります。

 

当然、サバイバルな瞬間に出会うミミズは、自然界のミミズです。

よって、体内にめっちゃ土が入ってます。

この土を出さないと、味覚的には残念なことになります。
場合によっては、土にリスキーなものが含まれているかもしれません。
(土壌が汚染されていれば、ミミズも汚染されています。)
ですので調理の際は、体内の土を出して、
良く洗ってから(できればお湯を沸かして煮込む)がオススメです。

 

ものすごくテキトーなことを言うと、
ミミズが美味しい土壌は、きっとキレイ。

 

ところで、ミミズと言えばあの都市伝説がありますね?

『安いハンバーガーは牛肉の代わりにミミズが使われている』

的なやつ。

 

経営学的な観点からいうと、それは有り得ません。

何故なら、食用のミミズはあるのですが、
ミミズ市場と呼ばれるものはなく(あるかもしれないけど超小規模)、
圧倒的な規模を誇る牛肉市場に比べると、大量発注が不可能です。

では、広大な土地からミミズを集めれば原材料はタダ?になると思うかもしれませんが、
あのサイズですよ?牛肉の代わりになるくらい集めるには、
一体何匹必要になるというのでしょう。

しかも、海と違って陸では、土を避けてミミズだけ狩る、なんてことはできません。
土とミミズをより分ける作業も必要です。

さーらーにー。
そのままのミミズは味覚的に食用には耐えられないので、
ミミズの体内から土を出して洗う作業が入ります。
人的に一匹ずつ出すか、そういうマシーンを開発するか。

 

もうわかりましたね?

 

まず間違いなく、
牛肉より、ミミズの方がコストが高くなるんです。

 

わざわざミミズにする理由、一切なし、なのです。

 

今や一部では高級食材になりつつあるようですが、
気持ち的な問題はともかくとして、
もしもの場合は、自然界のヒーローに助けてもらいましょう。

 

サバイバルポイント

ミミズは食べられるけど、体内の土を出してから!